東北への支援終了のお知らせ

東日本大震災における被災者支援として2011年3月よりスタートし、20,000以上の仮設住宅に緑のカーテンを届ける活動を続けてきましたが、2016年12月31日をもって東北への支援を終了し、熊本地震の被災者支援プロジェクトとて、皆様からご寄付いただいた募金の残りを使用させていただきます。 https://midorinoka-ten.com/kasetsu/

 NPO法人緑のカーテン応援団では、東日本大震災で被災された皆様の仮設住宅での居住環境改善及び今夏のエネルギー供給力低下に対して民生部門エネルギー使用量を減らすことを目的とした「仮設住宅×緑のカーテン」プロジェクトを実施する決意を致しました。

 当ページはNPO法人緑のカーテン応援団とこのプロジェクトにご賛同、ご協力頂ける皆様との情報交換、共有の場として活用させて頂きます。

  

<目 的>

. 仮設住宅居住者の居住環境を改善すると同時に気持ちを前向きに

 

 仮設住宅に入居される被災者の皆さまの心の中では、否応なく地震や津波の記憶、愛する人を失った悲しみが繰り返されることでしょう。そのままでは、前を向き、希望を持って歩んでいく気持ちになりにくいのではと、私たちは気がかりでなりません。緑には人の心を癒す力があります。小さな種から芽が出て日に日に成長し、いつしか窓辺をおおう緑のカーテンは育てる人の心に小さな喜びをもたらしてくれます。

 また、共に育てることで、コミュニティ内の共通の話題ができ、互いの会話が増えることは、商店街の取組などでも実証済みです。体の不自由な方がいらっしゃれば、代わりに水やりをしたり、育て方の情報交換をしたり、自然に声を掛け合い助け合うようになっていくことでしょう。緑のカーテンには、人と人をつなぐ力があります。

 今夏は、大幅な電力利用制限が実施される見通しです。仮設住宅の設計は、強い日射を防ぐ庇もなく、住宅の温熱環境として良好とはいえません。新潟中越地震の際建てられた山古志村の仮設住宅では、エアコンがほとんど効かず、大変暑かったということです。さらに被災地の皆さんの心境を察すれば、エアコンが設置されていたとしても、呑気にそれを使うとは考え難い。こうした気持ちを推し量り、NPO法人緑のカーテン応援団が緑のカーテンづくりのワークショップ形式による設置を行い、実際に涼しさを体験し、この夏を少しでも心地よくすごしていただきたいと願っております。

 

. 「日本の夏支度」のご提案

 

「仮設住宅×緑のカーテン」プロジェクトを日本全国に広く発信します。今後、電力供給量の増産は見込めず、電力利用制限は継続的に実施されると思われます。夏場の電力使用の多くはエアコン利用によるもの。緑のカーテンの効果により、体感温度を下げ、無理なく楽しくエアコン利用による電力使用量を削減することができます。この手法を日本全国に情報発信します。

 

 仮設住宅と共に日本中で緑のカーテンを作り、かつての日本では誰もが行っていた夏支度(夏を迎える準備)を行うのです。このライフスタイルの緩やかな変換は、将来的な民生部門のエネルギー使用量を減らす具体的かつ効果的な行動となるはずです。