NPO法人緑のカーテン応援団は、夏場のピークタイム電力消費量を低減できる有効な「夏仕度」を提案しています。

 

夏を迎える準備としては、衣替えが代表的ですが、例えば京町家ではふすまを簾戸に取り換え、簾戸越しに見る坪庭の光で微風を感じることができました。


また風を通す地窓を磨いたり、すだれを掛けたりすることで、夏の暑い陽射しを遮ったりしたものです。

 

私たちが提案する「緑のカーテン」は、すだれと同様に陽射しを遮るとともに、
緑の持つ蒸散作用を味方にしながら、周辺の放射熱から家を守る夏仕度のひとつです。

 

夏場の住宅(建築物)への熱侵入量は70%とも云われています。つまり快適な夏を迎える準備として、窓への直射日光を緩やかに遮る緑のカーテンが有効な知恵として脚光を浴びるのです。

 

当面は、電力増産は見込めず、電力利用制限は継続的に実施されると思われます。


夏場のピークタイムの電力使用の多くはエアコン利用によるものです。
政府も各家庭へ15%程度の電力削減を求める報道がありますが、緑のカーテンは、あなたの体感温度を下げ、無理なく楽しくエアコン利用による電力使用量を削減することができます。

エアコンが普及した現代、私たちは汗のかき方も忘れてしまったようです。
エアコンの効いた空間から一歩出ると、背中から一気に汗が噴き出します。
これは誰もが経験していることですが、緑のカーテンを使った涼の味を知ると、有効な汗のかき方は、少しずつじんわりと汗をかくことだと自然と理解できるようになるのです。

 

ヒトの体は、暑ければ汗をかき、気化熱という仕組みで涼を得ます。
上手に汗を使い、涼しさを得る秘訣が感覚的に分かってくると、緑のカーテンの楽しさを深くご理解いただけるはずです。